2013年12月15日日曜日

続 カラーリングへのこだわり3

先日の記事の続編、今日は一色染めの「アッシュ系」に仕上げるための方法です。
アッシュ系の良さというのは、普通の茶色よりも柔らかい印象を与えるのが最大の魅力だと、僕は思います。他にも、肌がキレイに見えさせたい時にも効果的でしょう。もちろん、先日にもお答えした通り、使うカラー剤のメーカーによって色の出方がバラバラなので当店では思い通りの「アッシュ系の色」を出せるように色々と工夫をします。
ただ、お客様の髪の状態によって色の出方が変わってきたりします。


縮毛矯正、ブリーチをしている髪の場合は色が濃く入ってしまいます。これはアッシュという寒色系全般に言えることであり、薬液の構造上そうなります。対策としてはやはりトリートメントをしてからの施術で解決出来ます。ブリーチをしている髪の場合は青く染まったり、緑色に染まる危険性も伴いますので、薄いブラウンの色素を調合して回避することが出来ます。
このようにどんな髪でもアッシュに染める事は簡単ではないのです。
 
それと、髪が硬い(元々赤みが出やすい)お客様の場合にはアッシュ系は提案しないときがあります。その理由は赤味によって「普通の茶色」に染まってしまい、希望とはちょっと違う染まり上がりになる可能性がありうるからです。その場合は「マット系」か「オリーブブラウン」を提案しています。色自体は違うのですが、髪が柔らかい印象に変わる点では似ています。お客様のイメージ通りの仕上がりを作るのにはここまで工夫が必要になってきます。
 
一色染めは簡単な技術に見えがちではありますが、かなり奥が深いため簡単ではないと思います。ですので、当店でもこれから「もっともっと進化していきたい」という気持ちで研究をしています。

「自分の髪質でアッシュ・マット系の色が出来るかな?」と疑問をお持ちの場合は是非カリスマにご一報下さい。
 

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